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売上高を推定する2

 

「大学の食堂の売上を推定せよ」

 

 フェルミ推定には5つのステップがあります。

1.前提条件を確認する

2.アプローチの方法を決める

3.推定モデルを作る

4.計算する

5.実際の数値と比べてみる

 

この手順に沿って問題を解いていきます。

 

1.前提条件を確認する

 問題文をよく読み、文章の意味を明確にします。今回の場合、

・大学の食堂とは、作者の通っていた大学のキャンパスにある食堂とする。

・売上とは、平日1日の平均売上とする。

・顧客は全員大学生とする。

という前提条件を置きました。

 

2.アプローチの方法を決める推定を行うために、公式を設定しなければいけません。今回の場合は、売上を推定するので、売上を求める式は、

 

売上=顧客1人あたりの平均価格×顧客数

 

顧客数=キャパシティ×稼働率×回転率×営業時間

 

とします。

 

<補足>

顧客数の各要素の説明です。

 

キャパシティ

 あるスペースがどれくらいの人を収容できるかということを意味します。例えば、レストランの中に100つの座席があるならば、そのキャパシティは100となります。

 

稼働率

 ある時間にキャパシティのうちどれくらいが利用されているかという割合です。例えば、キャパシティが100でそのときに50人の客がレストランにいる場合、稼働率は50%になります。

 

回転率

 ある時間に入れ替わった人数の割合です。例えば、あるレストランに顧客が滞在する時間が平均して30分だった場合、1時間あたりの回転率は2となります。

 

営業時間

 その店がどれくらい長く開店しているかを意味します。例えば、レストランが11:00~23:00まで営業している場合、営業時間は12時間となります。

© 2014 Yusuke Nakanishi

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